
創業1500年以上の老舗甘味処「甘味処 西山」
古くから続く老舗が数多く軒を連ねる浅草。なかでも江戸の民に愛され続ける老舗の甘味処が多く、和菓子好きや海外観光客からも人気のエリアです。そこで今回は浅草の雷門前にお店を構え、江戸時代から創業1500年以上の老舗甘味処「甘味処 西山」をご紹介します。

東京メトロ銀座線浅草駅の2番出口正面にお店を構えているのが「甘味処 西山」。都営浅草線浅草駅からは、A4出口から出て右折し、突き当りの雷門通りを右に曲がってすぐにあります。

「甘味処 西山」は寛永5年(1852年)に創業し、越後小須戸の庄屋(西山)武兵衛が江戸にやってきてあずきなどの乾物・雑穀商を営んだのが始まりです。乾物や雑穀を販売しながら、原料にこだわったお菓子も販売し、今もなお多くの人から親しまれています。

店内では昔ながらのまんじゅうやあんみつなどがラインナップしています。甘味処に欠かせない餡には、北海道十勝産のものを使用しており、少しでも美味しいものをという思いから一粒一粒手作業で選別しているのもこだわりです。
食べ歩きにもぴったりなテイクアウトメニューも

イートインのほかにもテイクアウトメニューも充実しており、蒸したてのまんじゅうやアイス最中など、浅草での食べ歩きにもぴったりなスイーツが販売されています。
和の趣を感じる落ち着いた雰囲気の店内

うぐいす色の暖簾を抜けた店内は、和の趣を感じる落ち着いた雰囲気の空間です。石の床にレトロ感を感じさせる濃い茶色のテーブルや椅子が並んでいます。

テーブル席は2人掛け席や4人掛けのテーブル席を中心に、カウンター席も完備。全体で20席前後の席数があります。時間帯によっては満席の場合もあるので、混雑のしやすい時間帯や週末には注意しましょう。

店内には外国人観光客やカップル、おひとり様など、世代も幅広い印象でした。あんみつやかき氷を注文している人が多く、浅草で長年親しまれている昔ながらの甘味を求めて、足を運んでいる人が多数見受けられました。
「クリームあんみつ」と「ひんやり白玉抹茶あずき」

今回注文したのは、多くのお客さんが注文していた「クリームあんみつ」と夏の時期限定メニューのかき氷「ひんやり白玉抹茶あずき」です。どちらの甘味もお店こだわりの餡が使用されており、厳選された素材がふんだんに使用されています。
多くのお客さんが注文していた「クリームあんみつ」

こちらがほうじ茶もセットで付いてくる「クリームあんみつ」です。自家製のバニラアイスクリームがトッピングされており、寒天の上にはあんずやこしあんなどがたっぷりのっています。

寒天は伊豆七島神津島産の天草が使用され、コシのある口当たりが楽しめます。ジューシーなセミドライのあんずをはじめ、張りのある赤えんどう豆の塩気がアクセントに。しっとりとしたコクのあるこしあんが、さっぱりとした寒天やクリーミーなアイスクリームと溶け合う、贅沢な口当たりを堪能できます。
夏期限定メニューの「ひんやり白玉抹茶あずき」

こちらが夏の限定メニューのかき氷のなかでも華やかな見た目が目を惹く「ひんやり白玉抹茶あずき」です。ふわふわのかき氷の上に抹茶シロップをかけ、白玉や粒あんがたっぷりとトッピングされています。

かき氷のメインとなる氷には純氷が使用されており、ふわっとした口溶けの良さとひんやりとした心地よい冷たさが魅力です。たっぷりかかった抹茶シロップの抹茶は「西尾の抹茶」が使用され、全て石臼で挽かれたきめの細かさが特徴で、南山園から特注の品を直接仕入れています。

さっくりとした氷のひんやりとした冷たさのなかに、抹茶のコクややわらかい風合いを感じるまろやかな余韻がゆっくりと口のなかに溶けていきます。粒あんはしっとりとした水分量のある口当たりで、もちもちとした白玉もアクセントになった、満足度の高い洗練された味わいでした。

今回は雷門前に軒を連ねる老舗の甘味処「甘味処 西山」をご紹介しました。昔ながらの和風テイストでレトロ感を感じる店内では、こだわり抜かれた厳選素材を使用したこだわりの甘味が堪能できました。ぜひ浅草に遊びに行った際は、長年愛され続ける老舗の甘味を味わってみてはいかがでしょうか。
詳細情報
〈スポット情報〉
店名:甘味処 西山
住所:東京都台東区雷門2-19-10
営業時間:10:00~19:00
定休日:水曜日