
日本最古の遊園地「浅草 花やしき」
東京の古き良き時代の風景を残した浅草。昔から続く老舗が多く、飲食店や雑貨店など、ジャンルを問わず愛され続ける昔ながらのお店が多数立ち並んでいます。そんな浅草のシンボルでもあり、日本最古の遊園地として知られる人気観光スポットが有名です。そこで今回は、時代を超えても愛され、今もなおたくさんの子供たちの笑い声が響き渡る「浅草 花やしき」をご紹介します。

つくばエクスプレス浅草駅B出口から徒歩5分、階段を上がった先の信号を渡って左折し、すぐの通りを右折した通り沿いに「浅草 花やしき」はあります。通りに入ると目の前に見えてくる「浅草 花やしき」の鉄塔が目印です。東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線・東武スカイツリーライン各線の浅草駅からは徒歩10分ほどで、浅草寺の左手裏に進んでいくと到着します。

浅草 花やしきとは、1853年のペリー来航で有名な年に開園した日本初の遊園地です。開業当初は牡丹や菊細工を中心とした植物園としてスタートしました。江戸期には茶人や俳人が集会する文化人の交流場、大奥の女中たちの憩いの場として利用されており、設置されていた遊具はブランコのみでした。

江戸から明治に移り変わり、和洋折衷の庭園として親しまれていました。上流階級の憩いの場として定着していましたが、トラやクマなどの動物展示や、移転建築された楼閣内での展示も開催。動物や見世物、遊戯機器が並び、浅草の流行と共に庶民からも支持される人気スポットでした。
大正から昭和期には全国有数の動物園でした

大正から昭和期には全国有数の動物園として、その名を知らしめます。トラの五つ子誕生や日本初のライオンの赤ちゃん誕生のニュースなどがお茶の間を沸かせ、全国から注目の的でした。そして関東大震災以降から、現在に繋がる子供向けの娯楽場として舵を切ります。
回転ボート型アトラクションの「スワン」

入園ゲートから入って左手にあるのが回転ボート型アトラクションの「スワン」です。レトロな佇まいで、白鳥の湖気分を満喫できます。たっぷりと遊び疲れた時にゆったりとなごめるアトラクションで、身長制限や年齢制限なく5歳からひとりで乗車できるのもポイントです。
レトロ感満載の「メリーゴーランド」

入場エントランスから入って右手にあるのが「メリーゴーランド」です。きらびやかな装飾で豪華絢爛な雰囲気とどこかレトロ感を感じさせられます。夜になると鮮やかなライトアップがより華やかさが際立ち、異国情緒あふれるノスタルジックな雰囲気が写真スポットとしても人気のアトラクションです。
花やしきを一望できる「スカイシップ」

浅草 花やしきを一望するのに人気のアトラクションが「スカイシップ」です。空飛ぶ海賊船に乗って、花やしき内を周遊できます。周遊ルートでは園内の景色を楽しめるだけでなく、スカイシップだから見れる見どころポイントもあるので、景色をたっぷりと満喫できるアトラクションです。
スリル満点の絶叫系アトラクション「ディスク・オー」

スリル満点の絶叫系アトラクション「ディスク・オー」です。円盤型のアトラクションが回転しながら移動し、激しい揺れと遠心力が楽しめます。120cm以上の身長制限があるので注意しましょう。大きく揺れながら、浅草の街並みや花やしきの景色を満喫してみてはいかがでしょうか。
日本現存最古のコースター「ローラーコースター」

浅草 花やしきを語る上で、外せないのが「ローラーコースター」です。1953年に国産初のコースターとして生まれ、日本現存最古のコースターとして現役で稼働しています。最高時速は42km/hとゆっくりとしたスピード感ですが、コースターから眺める景色を満喫したり、初めてのローラーコースターとして楽しんだりするのにおすすめです。110cm以上の身長制限があるので、注意しましょう。
花やしきを象徴するアトラクションのひとつ「パンダカー®」

花やしきを象徴するアトラクションのひとつ「パンダカー®」です。株式会社花やしきの登録商標となっており、種類豊富な浅草 花やしきのお土産のモチーフとしても使用されています。現金200円で利用でき、小さな子どもから大人まで身長や年齢制限なく楽しめるアトラクションです。
一年中お祭り気分を満喫できる「マルハナ縁日」

一年中お祭り気分を満喫できるのが「マルハナ縁日」です。のりもの券やフリーパスでの利用ではなく、体験したい「あそび」ごとに専用券売機でチケットを購入して利用できます。成功すると景品もしくは参加賞がもらえるので、景品ゲットを目指して頑張りましょう。また着物での撮影にぴったりなスポットも充実しています。

園内には、ほかにもたくさんのアトラクションがあり、顔の付いたお家がたアトラクションの「ビックリハウス®」やタクシー運転手気分を味わえる「ちびっ子タクシー」など豊富なラインナップです。またお化け屋敷や忍者屋敷などもあり、子供から大人まで満喫できます。

園内にはゆっくりと過ごせるテーブルや椅子が各所に完備されています。アトラクションは年齢制限や身長制限があるものと、無制限のアトラクションがあるので、遊び疲れた時の合流場所にもぴったりです。園内に併設された飲食店のグルメを持ち寄って、満喫しましょう。
お土産を購入できる「マルハナ商店」

園内で浅草 花やしきのお土産が購入できる「マルハナ商店」です。店内には浅草 花やしきを代表するアトラクションの「パンダカー®」をモチーフにしたグッズやお菓子もラインナップしています。バリエーション豊富な和風雑貨も置いているので、浅草らしいお土産を選びましょう。

園内各所にはノスタルジックな雰囲気が漂う、素敵な空間があちこちにあります。アトラクションで遊ぶだけでなく、のんびりと園内を散策するのもおすすめです。

アトラクションのほとんどが場外にありますが、急な雨天時でもゆっくりと過ごせるスペースも充実しています。浅草らしい和風テイストのスペースをはじめ、「ゲームプラザ」や無料で入場できる「NAKED花景色」など、場内アトラクションも満喫しましょう。
記念写真にぴったりなフォトスポット

浅草 花やしきに訪れた記念写真にぴったりなスポットも多数設置されています。非日常空間で撮影する、フォトジェニックな写真で思い出を残すのにおすすめです。

また花やしきにはイベントステージも設置されており、花やしき一座が披露してくれるステージショーも魅力のひとつです。ミュージシャンやアニメとコラボしたイベントも開催されており、推し活やステージショーなどイベント盛りだくさんの時間を過ごせます。
花やしきのシンボルタワー「スペースショット」

長い歴史の中で、浅草 花やしきでは営業終了したアトラクションもたくさんあります。なかでも浅草 花やしきのシンボルタワーとなっている「スペースショット」は、1996年3月に誕生した日本初となるタワー型垂直打ち上げ式アトラクションでした。老朽化に伴い2022年2月2日に営業を終了しましたが、タワーは解体されず花やしきのシンボルとして残されています。

今回は浅草で世代を超えて愛され続ける人気観光スポット「浅草 花やしき」をご紹介しました。昔ながらのレトロな佇まいでありながら、現役で子供や大人たちを笑顔にし続ける魅力的なアトラクションばかりです。浅草らしい下町の人の温かさを感じさせる、おもてなしたっぷりの遊園地で、ほっこりとする時間を満喫できます。ぜひ浅草に訪れた際は、童心に帰れるレトロな遊園地を満喫してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
〈スポット情報〉
店名:浅草 花やしき
住所:東京都台東区浅草2-28-1
営業時間:10:00~18:00 (最終入園は閉園30分前まで)
※営業時間は季節・天候により異なります。
定休日:不定休(営業カレンダーにてお知らせ)