
人気観光地の雷門や浅草寺を中心に、東京の下町が今も残っている浅草。そんな観光エリアが注目されがちな浅草ですが、少し裏に入った場所に佇む有名な老舗も多数。そこで今回は浅草寺裏で愛され続ける老舗の甘味処「梅むら」をご紹介します。
赤いシェードと昔ながらの看板が目印

東武スカイツリーライン浅草駅から徒歩8分、浅草寺を超えて言問通りを渡った路地裏に佇んでいるのが「梅むら」。赤いシェードと昔ながらの看板が目印で、趣のある雰囲気が漂います。

梅むらは豆と寒天を使ったシンプルな和菓子「豆かん」発祥の店として知られ、足を運ぶ人の多くが注文しています。浅草は人気観光地ということもあり、価格もお高めが多い中、手頃な価格で味わえるのも魅力のひとつです。
タイル貼りの趣のある店内

タイル貼りの店内は趣のある空間で、漫画「孤独のグルメ」でも紹介されたことがあります。開店時間が近づくと、行列ができることもある人気のお店です。

店内にはカウンター席のほかに、座敷席を完備。カウンター6席、4名掛けの小上がり席1卓の10席が設けられています。どこか懐かしさを感じるほっこりとした空間で甘味を堪能しましょう。
「豆かん」と「クリームあんみつ」と「氷いちごミルク」

今回注文したのは、お店の看板商品として愛され続ける「豆かん」と「クリームあんみつ」です。また伺った日が猛暑だったこともあり、年中楽しめるというかき氷もおすすめされたので「氷いちごミルク」も注文しました。
レトロなビジュアルが魅力的なクリームあんみつ

「クリームあんみつ」は寒天や豆の上に、みかんやさくらんぼなどのフルーツをはじめ、こしあんやアイスクリーム、求肥がトッピングされています。懐かしさを感じられるレトロなビジュアルが魅力的でした。

しっとりとしたこしあんとなめらかなアイスクリームが、さっぱりとした寒天とマッチした贅沢な口当たりです。ごろっと入った具材もアクセントになっていました。
一年中楽しめるかき氷

「氷いちごミルク」は上にはシロップがかかっておらず、まずはシンプルな氷の味わいを堪能する昔ながらのスタイルです。一年を通じて、かき氷を提供しているので、かき氷好きはぜひ立ち寄ってみてください。

器からはみ出すほどにこんもりと盛りつけられた氷は、ひんやりとした冷たさと雪のような口溶けが火照った身体を冷してくれます。シンプルなふわふわとした氷を頬張る、日本の夏を感じる時間でした。

底に忍ばされたシロップが徐々に染みてきて、食べ進めていくと優しくまろやかなシロップの甘さが広がります。コクのある甘さが身体に染み渡る、かき氷らしい味わいでした。
お店の看板商品の「豆かん」

お店の看板商品である「豆かん」。寒天の上を覆い尽くすほどに赤えんどう豆がのっており、ふっくらとした炊き加減で弾力のある食感に、さっぱりとした寒天がマッチします。長年の職人技を感じられる甘味でした。

今回は浅草の老舗甘味処「梅むら」をご紹介しました。長年愛され続ける味わいは、どこか懐かしさを感じられる味わいで、ほっこりとした時間を過ごせます。ぜひ浅草で昔ながらの味わい深い甘味を堪能してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
〈スポット情報〉
店名:梅むら
住所:東京都台東区浅草3-22-12
営業時間:12:30~19:00
定休日:日曜日